先日、叔母から、法事の日程が確定しました、とメールをもらった。
 10/2 土曜日とのこと。

 それで今日、父と、もう少し具体的に「何時に出発するか」「レンタカーはなるべく大きい車種を」等々話を詰めていった。
 早朝か夜中か、で、まず話したのだけれど、現実の問題、万が一事故渋滞に巻き込まれたりすると、法事に間に合わなくなるおそれがある、と言う理由と、もっと個人的な問題、実家に行くのは多分最後になるから、少しでも長く家にいたい、と言うわたくしの希望などを考慮して、結局は前日夜中出発と言うことにする。

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 祖母が亡くなって以降は、実家に帰るととにかく悲しくなる。
 今まで誰かが来るたびに「ジュースあるよ」とか「おやつあるよ」等と、そんなに食べきれないよ、と言うほど準備してくれたものだった。

 未だに、そういう風に祖母が現れるんじゃないかしら?と思ってしまう。
 でも家に帰れば誰もいないし、すごく悲しくなる。わたくしはどちらかと言えば「おじいちゃん・おばあちゃんっ子」だったので、本当にお別れする時は辛かったし、いっぱい泣いた。
 祖父の時は、あんまり悲しんでいると祖母がもっと悲しくなるだろうと思って少しそれを隠すように振る舞ってしまったのだけど。
 二人とも本当に安らかな顔をしていたし、もう目を覚ますことがないのだとわかっていても、本当はお昼寝しているんじゃないかな?と何度思ったことか。

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 二人の部屋と、その隣の客間の間にある襖を外して告別式を行った。
 30分ごとに、振り子の時計が鳴る。しめやかに行われるなか、淡々と。
 この時計、実に20年近く動いている。結構長くもつものだなぁと思うが、従兄弟のY君が「この音がイコール、おじいちゃんとおばあちゃんって思う」と言ったのを聞いて、本当にその通りだな、と感じた。

 けどこれを持って帰ろうという気には何故かなれない。
 理由は、この家にあってこその時計だから。
 何かうまく説明できないけど、そんな簡単に持って帰ってくればいいよね、なんて言うのは、ほんの少し違うような気がする。
 ほうっておけば家ごとなくなるわけだけど、あの振り子時計は本当に実家に似合うと言うか、仮に誰かが引き取っても、そこになじまないような気がする。

 他に「形見」と呼べるものは、一部は既に持ち帰ってある。
 ある意味あの時計も、祖父母の形見のような気がするけど、

 そんな高価なものでは確かなかったけど、軽々しく持って帰れば?とは、わたくしには言えないなぁ。
 もしかしたら、叔母が「引き取る」とか言うかも知れないけど。

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